14:00 隣室の叫びとお腹の痛み
うとうとしていると、隣室から「いだぁぁあああああああい!!!」という絶叫が聞こえて目が覚めました。鬼気迫る叫び声です。どうやら麻酔が効いていない模様。
「いたいー、いたっ、、ドンッ(壁を打つ音)あああああああ、いたいー、いたいいたいいたい」(30分くらい続く)
聞いているこちらが苦しくなってくるほどの悲鳴。
看護師さん「麻酔ができる先生を呼ぶから、10分くらい待って」
この場合の「10分」は絶望的な響きですよね・・・
ほどなくして、先生が到着。
医師「痛いけど動かないで、今動くと麻酔の針がずれて半身不随になる可能性がありますからね。背骨をぐっと曲げないと必要なところに打てないから。背中を丸めてじっとして」
私も動かないでと何度も言われていたけれど、動くとそんな大変なリスクがあったんですね。怖い、、、どうか早く麻酔が効きますように。
後で話を聞いたところ、この麻酔再処置の後は良く効いて、一時間後くらいには出産していたようです。(良かった)
隣室の方も私も同じ時間に陣痛促進を開始したのに、陣痛の進み方って全く違うんですね。
14:40くらいには私も下腹の痛みをはっきりと感じるようになり、ガマンはできるけどかなり痛いなあ、という状態で麻酔をお願いしました。背中のチューブから薬が入り、スーッと涼しいような感覚があります。
看護師さん「麻酔いれたら20分は上向きで寝ててね」
向きを変えると麻酔の効き方がいまいちなんだとか。
15:00にはお腹の痛みが弱くなり、足がじんわりと痺れるように。下腹にかすかに痛みが残るのと、お腹のはりははっきりと感じます。まだ足腰は動かせます。麻酔が効いてとにかくほっとしました。
麻酔の効果が続く時間は個人差があるので、麻酔を入れた時間と、痛くなってきた時間は確認しておいたほうがいいです。私の場合は90分間隔で麻酔をお願いすると、そのあとは痛みを感じることもなく、快適に過ごせました。
16:00には陣痛は90秒間隔に。ゆっくりですが出産に近づいていてうれしい限り。麻酔中はお手洗いに行けないので管をいれて導尿してもらいますが、これももちろん痛み無し。
18:00 まさかの陣痛促進終了
子宮口も6センチまで開き、このまま出産に向かっていくんだな、と思っていると、18時を区切りに陣痛促進が終わるという連絡が。どうやら日中時間帯しか陣痛促進はしないようです。
この中途半端な状態はどうしたらいいのでしょう。陣痛促進しないと、だいたいの人は陣痛が収まるようなので、18時の時点で麻酔の追加オーダーはいったん止めました(後から考えればこれは失敗)
20:00にはお腹が痛い、かなり痛い・・と思ってナースコール
看護師さん「陣痛終わってるけど麻酔いる?麻酔しなければごはんも食べれるし部屋にも帰れるよ」
食い意地の張った私にはお食事できるというのが魅力的すぎて、お腹が痛いのに「ごはん>痛み」となりお食事をいただくことに。このときは、食べてから麻酔入れてもらおう、と呑気に思っていました。
20:30に食事も済んだので麻酔をお願いしたところ
看護師さん「胃に固形物があるうちは麻酔できませんよ、あと1時間は待ってくださいね。」
なんてこと!!食後も麻酔NGだったとは不覚。この時点でお腹はそうとう痛いです。重めの下痢の感覚です。痛いときには「ふうぅううう」と息を吐いてまぎらわすくらい。
そのうち痛みに慣れてきて、「ガマンできるし麻酔せず部屋に帰ろうかな」という変な思考に陥ります。冷静に考えれは相当痛いのですが、快適な個室が恋しくなってしまって、お腹を押さえつつ、痛みに立ち止まりながら個室に帰りました。
さらに、飲み物も尽きていたので痛みをこらえつつ自販機まで買いに歩く私。今振り返るとお願いしても良かったのではと思うのですが、お腹の痛みでちょっとおかしくなっています。
00:40ついに我慢の限界
ガマンする必要は全然なかったのですが、「陣痛促進剤を止めたから陣痛じゃない」と思い込んだ私はなぜか限界まで痛みをガマンし、それでも夜中に限界まで痛くなってナースコール。
このお腹の痛みはもちろん陣痛だったのですが、私の場合、下痢の痛みを陣痛の痛みの種類が一緒だったのでわかりずらかったんです。陣痛ってもっと特殊な痛みだと思ってた。
その後は、陣痛室ではなく分娩室に通してもらって麻酔。ああ、天国だーー。
夜中だというのに看護師さんがいろいろと気を使ってくれて、癒しのDVDまでかけてくれます。この時点で子宮口7センチ。やはり陣痛促進剤を止めても、徐々に陣痛は進んでいたようです。
麻酔を入れてもらったあとはひたすらに待つだけ。目を使うことにも疲れて、星野源のラジオ(逃げ恥のイメージが強かったのですが、初めて聞いたラジオががっつりと下ネタで笑ってしまい、いい感じに気がほぐれました。ほんとにこのラジオ助かった)を聞いて眠りにつきました。
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